木について

cosine

コサインが使っている木の種類について

コサインが使用する木はおもに、メープル・ウォルナット・ナラ・サクラ・タモの5種類。
特に、絹のように滑らかで明るいメープルは、コサインを代表する素材です。
木は製品に姿を変えたあとも、時間を経るごとにその色を深く変化させます。
”使い手”が、”木とともに”楽しく豊かに齢を重ねる。そんな毎日をコサインは願っています。

  • メープル
  • ウォルナット
  • サクラ
  • ナラ
  • タモ

メープル


 

白く艶のある、透き通るような木目。



メープル

樹液はシロップに利用され、カナダ国旗でも知られる樹種です。
コサイン製品は、厳しくも美しい北アメリカの大自然で、樹高40m、直径1m位に育ったハードメープルを材料としています。
欧米では古くから家具などに使用されてきた木材で、強靭な材質から、床材として、またピアノやバイオリンなどの精巧な楽器用の材としても重用されています。時を経るほどにとろっとした飴色に美しく変化します。木肌は精密で木目は通直ですが、ときに鳥の目のようなバーズアイ(鳥眼杢)や縮み杢などの杢が現れ珍重されます。

メープル

【産地】カナダ ケベック州
【分類】カエデ科


メープル

メープル材の特徴的な杢(もく):バーズアイ(鳥眼杢)

 

ウォルナット


 

格調高い最高級の銘木。



ウォルナット

世界三大銘木の一つにあげられるウォルナット。くるみの木といえば、身近に感じていただけると思います。その重量感ある風合いから、ヨーロッパではルネッサンス時代より家具用材として親しまれてきました。
西部の開拓時代には、鉄を打ち込むと材料の色が濃くなると信じられていて、釘や弾などが打ち込めれたので、製材から弾が出てくることがあります。(実際に出てきました!)加工しやすく耐久性も強い材です。木材成分(タンニン)の影響で、使い込むほどに明るい茶色に経年変化する美しさも魅力です。

メープル

【産地】北アメリカ 中西部
【分類】クルミ科


ウォルナット

ウォルナット材の特徴的な杢(もく)


ウォルナット

実際に加工の過程で出てきた古い弾丸

 

サクラ


 

日本の代表的樹木。



サクラ

私たちが使っているのは、北海道産の“ヤマザクラ”。
材質は粘りがあって強く、切削加工が容易で反りも少ないので江戸時代の浮世絵や書籍の印刷用の版木はほとんどヤマザクラでした。ヤマザクラは大きい材がとれないので、サクラの特徴である赤みと白太の部分がはっきりと分かれて出る部分があります。このような自然が織りなす美しい色合いを楽しんでいただきたい材です。
色の変化は比較的早くおこり、使い込むほどに艶が増し紅褐色に変化していきます。

サクラ

 

【産地】北海道全域
【分類】バラ科


サクラ

旭川家具ではここの木プロジェクトという道産材を使って家具作りをする取り組みを行っています。

 

ナラ


 

多くの生物を育むドングリの木。



ナラ

雄大な樹形と生命力は「森の王」と尊敬されてきました。ゆっくりと成長する広葉樹のため、家具素材となるのは樹齢150年以上がほとんどの貴重な材です。「虎斑(とらふ)」という独特のトラの縞模様のような模様はナラ材の特徴のひとつです。
強度・耐久性に優れた材は、古くから建築や家具、船材などに重用されています。また液体の透過性が低く、含まれるタンニンなどのポリフェノール類が酒に溶け込み芳醇な香りを醸し出すので、ウィスキーやワインの醸造樽に最適です。

ナラ

【産地】北海道全域
【分類】ブナ科


ナラ

ナラ材の特徴的な杢(もく)

 

タモ


 

北海道の森で大きく育つ、木目の美しい木。



タモ

北海道産のタモは、多くは谷地ダモ(やちだも)と呼ばれる種類で、別名はその名もタモ。 アイヌ語ではピンニと呼ばれます。英語ではAsh(アッシュ)と呼ばれる材料です。 高さは30m幹の太さは直径1mになるほど大きく育つ木で、木目が美しく均一で家具材として古くから好まれており、合板や集成材としての利用も多く余すところなく使える木です。弾力性に優れている特性を生かしてスポーツ用具に使われることも多い材料です。根付きやすく、成長が早いことから北海道内の広葉樹人工造林面積の約1割をタモが占めています。はっきりとした木目とブルーグレーがかった色味が特長的で、長く使うごとに飴色のような温かみのある色合いに変化します。

タモ

【産地】北海道全域
【分類】モクセイ科


 

木目について

同じ商品は形は同じですが、見た目が同じものはひとつとしてありません。 それは、長い年月をかけて自然がつくりだした木目や木色が無限の形や色だから。
たとえば、メープル材は共通的な特徴はありながらも、木目は、濃い、薄い、まっすぐ、山型や波型、杢の有り無しなどがあり、 木色は、白っぽい、黄色っぽい、肌色っぽい、桃色っぽいなどがあります。
自然のデザインは、すべてがスペシャルなデザインです。 コサインでは、すべての材料に感謝し、使い切る工夫をして、ものづくりをしています。

特徴的な木目の表情

杢:木目の模様で、特に装飾性の高いものを杢(モク)といいます。

バーズアイ(鳥眼杢)
チヂミ(縮杢)
トラフ(虎斑杢)

バーズアイ(鳥眼杢)


ハードメープル類にだけ現れる杢です。玉粒が多く、均等に入っているものは希少価値が高く大変高価で、高級家具材や楽器材として重宝されています。ギリシャ神話の中では、「幸せを呼ぶ木」として登場します。

チヂミ(縮杢)


木目が波状に縮んでシワが寄った様に見える杢です。弦楽器の甲板として重用されたことからバイオリン杢と呼ぶこともあります。画像はウォルナット材の縮杢ですが、いろいろな木に現れる杢の代表的存在です。

トラフ(虎斑杢)


虎の毛の縞模様のように見える杢です。土壌のミネラル分を吸収した跡がスジ状の木目になります。色の濃さや斑の角度によって評価され、同材の他組織に比べ光沢があり、「シルバーグレイン(銀杢)」とも呼ばれます。

特徴的な木目の表情

節とは、何十、何百年、森で枝葉を伸ばし、生きていた証拠。「節も木が持つ表情のひとつ」コサインでは、このように考えています。 適正な方法で木取り、必要があれば適切な処理を施し、適材適所に組み立てます。節による、強度不足や歪みの心配はありません。 木目や節を個性として愛着を感じていただき、いつまでも愛用していただければわたしたちは幸せです。

節(ふし)
入り皮(いりかわ)

節(ふし)


節は枝が幹の中に巻き込まれた部分です。節は枝があった跡で、枝には葉がついていて、その葉によって光合成が行われ木は成長します。木が生きていくための光合成に重要な痕跡である節は、木にとってなくてはならないものです。
木材は等級分けされ、小さな節があるものは、「小節」という呼び方もあります。節が全くないものは、無節(むじ)と呼びます。

入り皮(いりかわ)


樹皮が成長過程で木材内に入り込んで残ってしまったものです。「バークポケット」とも呼ばれます。

コサインの森で見られる木

創立25周年を記念して、2012年にコサインは森を購入しました。素材としての木には親しんでいる私たちですが、森に生きる木については知らないことが多くあります。コサインのスタッフが森について学ぶ場として活用しながら、ゆくゆくは子供たちの創造の森をつくりたいと考えています。
そのコサインの森で見られる木の一部をご紹介します。


 

アズキナシ 小豆梨



アズキナシ
分類
バラ科 ナナカマド属 Sorbus alnifolia

 

アイヌ語:チカプセタンニ(鳥のコリンゴ)
通称カタスギ(堅杉)、ハカリノメ

 

用途
器具材、道具の柄、パルプ
特長
材は重たくかたい。葉脈は直線・並行で樹皮にひし形の白い皮目がある。名前は小さな丸い実から。


 


 


 

イタヤカエデ 板屋楓



イタヤカエデ
分類
カエデ科 カエデ属 Acer mono

 

アイヌ語:トペニ、トペン・ニ(乳の木)
通称:イタヤ、エゾイタヤ、maple(メープル)

 

用途
家具、スキー板、床、楽器、炭
特長
道産材で最も堅く重い。春先に樹液が多く甘い。秋は黄葉。葉は対生、全縁(鋸歯がない)。コサインで使っているハードメープルの仲間。


 


 


 

イヌエンジュ 犬槐、延寿



イヌエンジュ
分類
マメ科 イヌエンジュ属 Maackia amurensis

 

アイヌ語:チクペ・ニ

 

用途
工芸、家具、楽器、道具の柄
特長
心材は濃褐色。辺材は淡黄色。低木。色の違いを利用し工芸に活用。特有の臭気があり魔除けとされる。


 


 


 

オニグルミ 鬼胡桃



オニグルミ
分類
クルミ科 クルミ属 Juglans ailanthifolia

 

アイヌ語:ネシコ
通称:クルミ、Walnut (ウォルナット)

 

用途
家具、工芸、ツキ板、染料
特長
湿潤地を好み、冬芽が特徴的。 材は色つやがよく衝撃に強い。大きな実は動物の重要食料。


 


 


 

カラマツ 唐松、落葉松



カラマツ
分類
マツ科 カラマツ属 Lalix leptolepis

 

アイヌ語:─
通称:ラクヨウ、カラ、larch (ラーチ)

 

用途
建築、梱包、集成材、パルプ
特長
心材は赤く、木目が明瞭。 強く腐りにくい。若齢木はヤニや狂いが出やすい。
本州原産で開拓以降に持ち込まれた。道内の主力造林樹。


 


 


 

キハダ 黄檗



キハダ
分類
ミカン科 キハダ属 Phellodendron amurense

 

アイヌ語:シケレペ・ニ
通称:シコロ、キワダ、オウバク、Amur cork-tree

 

用途
内装、工芸、薬用、染料
特長
樹皮はコルク質。 黄色い内皮は胃薬(百草丸)。葉はアゲハの食草。アイヌ民族は種子を煮て食用。


 


 


 

ケヤマハンノキ 榛木



ケヤマハンノキ
分類
カバノキ科 ハンノキ属 Alus hirsute

 

アイヌ語:ケネ(血の木)
通称:ハンノキ、ヤマハン、ハン、alder (アルダー)

 

用途
器具材、パルプ
特長
河畔林や荒れ地に育つ。 切断面はオレンジ色に変色する。3月に開花し花粉症の原因になる。
ヤチハンノキ、ミヤマハンノキは別種。


 


 


 

シナノキ 科の木



シナノキ
分類
シナノキ科 シナノキ属 Tilia japonica

 

アイヌ語:ニペシ(縛るもの)
通称:シナ

 

用途
合板・彫刻(木彫りの熊にも)・布や縄
特長
白っぽく癖がない材は合板として多用される。花からは良質な蜂蜜が採れる。樹皮は水に強く丈夫で、これで作ったシナ布は“古代布”と呼ばれ、かつて衣類や帆船の帆・ロープなどに使われていた。「シナ」はアイヌ語で結ぶ・縛るの意味。


 


 


 

シラカンバ 白樺



シラカンバ
分類
カバノキ科 カバノキ属 Betula platyphylla

 

アイヌ語:レタッタッ・ニ
通称:カバ、カンバ、雑カバ、birch (バーチ)

 

用途
器具、床材、菌床材、楊枝
特長
樹皮は白く、堅いがもろい。 陽樹で崩壊地や耕作放棄地に群生。近縁にウダイカンバ、ダケカンバ。


 


 


 

ドロノキ 泥の木



ドロノキ
分類
ヤナギ科 ハコヤナギ属 Populus maximowiczii

 

アイヌ語:ペトルンクル(川にある木)、ヤイニ
通称:ドロ、ドロヤナギ、白楊、Japanese poplar

 

用途
パルプ、マッチ軸、魚箱
特長
成長が早く、材は軽く柔らか。 若木は灰緑色、大木は黒褐色。


 


 


 

ハリギリ 針桐



ハリギリ
分類
ウコギ科 ハリギリ属 Kalopanax septemlobus

 

アイヌ語:アコシ・ニ(トゲの木)
通称:センノキ、セン、栓、castor oil tree?

 

用途
家具、内装、ツキ板、下駄
特長
色白で加工しやすい。 枝先は太く、大きな葉。近縁にタラノキ。新芽は食用。


 


 


 

ハルニレ 春楡



ハルニレ
分類
ニレ科 ニレ属 Ulms davidiana

 

アイヌ語:チキサ・ニ(こする木)
通称:アカダモ、elm (エルム)

 

用途
家具、内装材、臼・太鼓
特長
心材は赤みがかる アカダモという呼び方は木目が赤くヤチダモに似ている事から。
柾目面に細かい斑模様。葉はざらざら、根元が非対称。アイヌではハルニレは女神・火の神。火おこしに使う。
近縁にオヒョウニレ(アッシ・ニ)。


 


 


 

ホオノキ 朴の木



ホオノキ
分類
モクレン科 モクレン属 Magnolia obovata

 

アイヌ語:プシニ
通称:ホオ、Japanese white bark magnolia

 

用途
彫刻材や食器、刀の鞘、下駄の歯
特長
大きくつやのある葉。花も白く大きい。 花や葉はよい香りがする軟質で狂いが少ないので細工物に向く。葉で食べ物を包む。
果実はお茶になる。樹皮は抗菌作用があり腹痛、去痰の薬用。


 


 


 

ミズキ 水木



ミズキ
分類
ミズキ科 ミズキ属 Swida controverse

 

アイヌ語:ウトゥカンニ
通称:ミズノキ・クルマミズキ

 

用途
寄木細工・象嵌・こけし(宮城県鳴子温泉など)
特長
樹液が多いため春先に枝を切ると水がしたたり落ちる事から水木と呼ばれる。
果実は直径6mmほどの球状で黒紫色に熟し、野生動物達が好んで食べる。
樹皮は灰褐色~灰黒色で縦に浅い筋状の溝がある。小さな白い花が集まって大きな花序を作る。ハナミズキの仲間。
白っぽい材は寄木細工や象嵌の白色として使われるほか、ろくろ加工に優れるため鳴子こけしの素材としても使われる。 アイヌ文化では儀式で使う木幣(イナウ)の素材。


 


 


 

ミズナラ 水楢



ミズナラ
分類
ブナ科 コナラ属 Quercus mongolica

 

アイヌ語:ペロ・ニ
通称:ナラ、ドングリの木、oak (オーク)
コサインで使っているナラと同じ種類の木です

 

用途
家具、内装、樽材、木炭
特長
重く堅い。年輪と直角に髄線。 シラカンバに次いで資源量が多い。シイタケ、マイタケが生する。近縁にカシワ、コナラなど。


 


 


 

ヤチダモ 谷地だも



ヤチダモ
分類
モクセイ科 トネリコ属 Fraxinus mandshurica

 

アイヌ語:ピン・ニ
通称:タモ、ash (アッシュ)
コサインで使っているタモと同じ種類の木です

 

用途
家具、内装、運動用品、橋桁
特長
谷地=湿地の意味。 木目が素直で堅く粘りもある。年輪幅が広い方が堅い。葉は羽状複葉。黄葉・雪虫が産卵。


 


 


 

ヤマグワ 山桑



ヤマグワ
分類
クワ科 クワ属 Morus australis

 

アイヌ語:トゥレプニ
通称:クワ

 

用途
家具・工芸・楽器(琵琶や三味線の胴など)
特長
食用可能な甘い実をつける。童謡あかとんぼに出てくる「桑の実」。
褐色の樹皮で縦に筋が入る。老木では縦に裂ける。樹皮は和紙の原料・葉は養蚕に利用される。材はやや堅く粘りがあり加工は容易ではないが、狂いは少なく木肌は綿密で美しい。
伊豆七島産の「島桑」は希少な最高級材として江戸指物に重用される


 


 


 

ヤマブドウ 山葡萄



ヤマブドウ
分類
ブドウ科 ブドウ属 Vitis coignetiae

 

アイヌ語ハッ(果実)・ハップンカ(つる)・シトゥカ(皮)
通称:─

 

用途
果実を食用・樹皮は籠やバッグ
特長
つる性で、他の直物に巻き付き高く昇る。果実は栄養価が高い。
日本の伝統色にある”葡萄色(えびいろ)”と呼ばれる赤紫色は山葡萄が由来。
樹皮は古くから籠の材料として利用され、アイヌでもサパンぺという儀礼用の冠が作られる。


 


 

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