長原 實 みのる塾
[みのる塾]第13回
2019/02/10
今日は、デザインスピリットと言うか、デザインマネジメントと言うか、デザインについて話をしようと思います。
デザインと言うと、一般的にはあまりデザインなんて関係ないよ、と言う人が多いんですね。我々の業界、ものづくりをやっている業界ですら、あまりデザインには関心がないと言う人もいるんです。これが一番問題なんですね。しかしまぁ、デザインと言う行為というか、デザインと言うのは解釈の仕方によって広くもなるし狭くもなる。グランドデザインと言えば大きな意味を持ってくるんですね。当然、まちづくりにもグランドデザインが必要ですし、企業にとってはなんと言っても企業哲学とか、企業理念とかいうものを考える時に、デザイン的な思考が必要なんですね。
つまり、デザインとは何だと言うと、独自のものを発想することなんですよ。そういう意味で言うと、デザインというものが分かりやすいと思うんです。独自のものを発想するんです。後追いではデザインとは言わない。それは物真似ですからね。今の中国は物真似で経済的な成果を上げているんですけれど、日本もそういう時代がありました。しかし、もうすでにそういう時代はとうに終わっていますから、いかに独創的であるかということがデザインの本質です。
どんな仕事でもそうですが、企業イメージをつくるというのは非常に重要なデザイン活動なんです。企業イメージというのがどこから来るかというと、経営者自身が持っている哲学、あるいは思想とか理念とかいうものから来るはずなんです。まず、企業のイメージというのは、経営者そのもの。それがデザインマネジメントということになると思うんですね。それを形にしたり、文章にしたり、あるいはロゴマークにしたり、それがコーポレッドアイデンティティーと言われるものです。
ですから、全て一人で出来るものではない、ですね。自分の思想なり、哲学なり、自分のやりたいことをどう表現するか、それがロゴマークであったりするわけですが、これはやっぱり専門家に頼むのが一番いいだろうと。しかも、その専門家と言うのは、自分自身を良く理解してもらった人でなければいけない。コミュニケーションが大切です。誰でもいいというものではないんです。よく聞く事ですが、デザイナーは金ばかりかかって何もやってくれない、という人もいるんですが、これはちょっと違うんですね。依頼するということは、自分を相手に伝えなければなりませんから、自分自身をしっかり相手に伝えながら、十分にコミュニケーションをし、一緒に食事をし、一緒に酒も飲み、その中で築き上げる。お互いの尊敬の念がなければ、それを依頼してもうまく行かない、というようなものだと思うんです。
つまり、どちらが偉いんでもないんですね。対等にお付き合いができて、そしてお互いが相手を尊重、尊敬しながら一緒に仕事ができる、そういう関係がなければ、ただ単にデザイナーを頼んで何かをやろうとしても、結果は決して良くならない。そう思います。特に、企業イメージをつくるというのは、そういうことだと思うんです。そのためには、グラフィックデザイナーと、もう一つコピーライター、言葉で表現するということも必要なんです。決して難しい言葉を使うんじゃなくて、誰にでも分かりやすい平易な言葉を選ぶということです。とかく言葉というと、専門的な難しい言葉を使いたがるものなんですが、そうではなくて、分かりやすい、普通の言葉で、しっかりと自分の考えを相手に伝える、そういうことも必要になりますから、企業を構築するというのは、そういうことだと思います。デザインというのは、マネジメントしなければならないものなんですね。
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