cosine

2023年12月19日（水）（-10℃⇒-5℃）

わくわく様です。

昨日までの大雪がおさまった朝を迎えました。広々としていた車道の両脇は雪の山になってしまいました。出勤の際の車の流れも悪く、早めの行動が必要です。

工房は平屋で暖房の熱が直接屋根に届いてしまいます。温められた屋根の雪が落雪して来ます。雪の落ちにくい部分はツララとなり巨大なツララの壁になってしまいます。時折ツララを叩き落とすのですが、そのままにしておいた方が屋根に負担がかからないかも思う事も。そんな、日々を３月まで繰り返します。

日曜日に、妻と久しぶりに映画を鑑賞して来ました。

映画「カムイのうた」は、北海道の厳しくも豊かな自然と共存してきたアイヌ民族の歴史と文化を描いた作品です。

全てに神が宿ると信じ、豊かな自然と共存してきたアイヌ民族。しかし、和人が入って来たことで、その生活も文化も奪われていきます。狩猟・サケ漁が禁止され、住んでいた土地が奪われ、アイヌ語が禁止されるなど、差別と迫害の日々が続きます。

1903年に生まれた知里幸恵さんも、その差別の中で生きた少女でした。成績優秀にもかかわらず、アイヌだからという理由で希望する学校への進学が許されず、差別を受け苛められたのでした。

しかし、彼女は幼い時からユカラ（詩物語）を聞いて育ち、アイヌ語学者金田一京助教授から勧められ、文字を持たないアイヌ文化を初めて日本語に訳しました。

それは、失いつつあったアイヌ文化の文字での継承であり、アイヌ民族に自信と誇りを与えるものでした。

知里幸恵さんの生涯をモデルとしたこの映画は、アイヌ民族の歴史と文化を改めて考えるきっかけを与えてくれる作品です。また、差別と迫害のない共生社会の実現への願いも込められています。

『カムイのうた』監督　菅原 浩志（© MouLa HOKKAIDO.）

考えさせられる映画でした。製作協力が旭川近隣の写真文化首都「写真の町」北海道東川町です。