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Ｎｏ．3184　2021年6月8日（火）（ 11℃⇒21℃）

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わくわく様です。９時から１５時まで雨の予報でしたが、降って来ました。畑も潤され良いかも。自宅の家庭菜園、日曜日に苗を買い昨日、妻が植えつけました。頂いたジャガイモの種がもったいないので全部植えたら他の物が植えられなくなったそうです。　コサインの工房を移転し、３０年を越えます。永山に位置する工業団地（協）旭川木工センター内の元建具メーカーの跡地を購入し現在に至ります。その際に工房を増改築しました。こげ茶の屋根に稲穂を思わせる黄金色の壁にラベンダー色の窓枠にしました。３０年も経過するとすっかり薄らえてしまいました。壁の色を決めた時は、社員からは不評でしたが、お客様からはプリンのようで可愛い！との評判でした。　その可愛い工房も塗装がいたるところ剝げ落ちてしまっています。

【2021年新作】

（　前回の続きです。）

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1次試作が出来上がり伊賀さんと検討会を行いました。デザインしていただいた伊賀さんからは、伊賀さんのアート思考に基づいた「カタチ」にかなり近づいていると試作の仕上がりを評価。　五感で椅子の分析すると、と言う事で

《見た目》すごいシンプル、背が垂直！座が真っ平ら！思ったより小ぶり実際に見るとさほどでもない。綺麗な木目、優しいシルエット、脚の太さや丸み背と座の厚み丸みが和む座の裏も平ら、工芸的デザインと違う、アンチカントリースタイル、カタチは国籍不明、木の椅子という点で温もりがある、モダンデザイン？前衛的？アノニマスデザイン（匿名的・作家不詳）？北欧調でもなくイタリアンモダンでもなく日本的でもない。

《触り心地》とても滑らか、丁寧な作り実感、肉厚感、つかむポジションが定まらない

《香り》和む木の香り

《味》香りから想像するに森のスパイシーな味

《音》座を叩くと軽い音、背を叩くと鈍い音背を叩いた時の音が良い。しっかり作り込まれた感じ。座裏を最終的にはめ込むと背と同じ音になるのかな。

《座り心地》座の硬さに不快さはあまり感じない。アールトのスツールに不快さが無いのと同じ。長時間の使用にまずまず耐えられると思う。背の垂直面に対する当たりは当然感じる。前かがみになりデスクワークをしている分にはなんら問題ない。ふと一休みした時に体を沿った時の不快感は、使う人によるだろう。座り心地第一優先の人には向かない。

伊賀さんからは、今回不思議な巡り合わせでしたが、椅子が好きですしチャンスが有れば「家具のデザインをして見たい」と思っていました。具体的な形を描いていたわけではないので短期間で具体的な形を決めるのは大変な事でした。本職のデザイナーのデザイン作業の流れもよく分かっていません。椅子作家のような作り手としての製作のセオリーも熟知して居るわけではありません。これはもう開き直るしかないので、私の提案できる範囲の事を提案日期日までに行おうと思いました。今から椅子作家やインテリアデザイナーの真似ごとをしても彼ら以上のものは出来ないですし、私のアート的思考に乗っ取って椅子のデザインをしようと思いました。私が幾何学的な作品を創り出す時は、物事の原点を探り無駄な飾りはなるべく付けないでいこうと思っています。しかし、そこに行き着くまでの思考は緻密でありたいと思っています。そうする事で虚飾を排除した「シンプルな美」を深く表現できると思うからです。　家具業界とは異業種に居るアートの世界の伊賀さんとの出会いが、新しいコサインの挑戦が始まりです。（続きます。）出会いには、偶然がありません。全てが質然です。

今日も、わくわくどきどきする一日にしましょうね。

  

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