「コサインのものづくり」 仕上げ


「仕上げ」とは

仕上げとは、形を崩さず、触れたときの心地よさまで整える工程です。
加工を終えた部品の角の細かな面取りをして、手触りを大切にしながらヤスリで仕上げ、組み立てを行います。
家具の中でも小さなサイズの製品を得意としてきたコサインにとって、丁寧な仕上げがコサイン製品の特徴の一つになりました。
正確な加工を前提に、形を崩さない「必要最小限の手数で十分に仕上がっている」状態を見極めます。

「コサイン木工用語辞典」

仕上げで使う機械の一例

卓上面取り盤

(工房内呼称 /面取り盤)

木材の角を削り取り、面取り加工を行う機械です。回転する刃物に素材を当て、角を削って斜めや曲面に加工します。刃物の角度や深さを調整できるため、細部まで美しく仕上げられます。面取り加工により、木材の耐久性が向上し、手触りも滑らかになります。

エッジサンダー

(工房内呼称 /エッジサンダー

木材の縁や端面を滑らかに研磨するための機械です。研磨ベルトが水平または垂直に動くため、直線的なエッジから曲線まで自在に研磨でき、部材の角やカーブ部分の仕上げに役立ちます。また、ベルトの角度調整やベルト交換も容易で、粗削りから微細な仕上げまで対応可能です。


仕上げを担当する3人に聞きました。

(2026年2月現在)

係長

目黒 未樹

2003年入社 
南富良野町出身

「高等技術専門学院卒業。先生に合うんじゃないかとコサインを勧められて入社。小さい頃から木で鳥を作ったりしていました。」

「鉄道オタクやってます。主に乗り鉄です。ローカルな駅で降りて、1時間ぐらいぶらぶらして次の列車で帰るみたいなことをよくやっています。」

 

松本 麗子

2022年入社 
美幌町出身

「ものづくりをやりたいなと思い高等技術専門学院へ。コサインを見学したとき、仕上げの人がニコッとしてくれて、ここでなら…と思いました。」

「ちいかわが好き。グッズは並んで買います。推しのキャラは「うさぎ」です。直売所に行くのも趣味。リンゴの皮がパリッとしていて全然違います。」

 

佐藤 利幸

2022年入社 
北海道出身

「福祉の職場で木工関係の仕事を経て入社。入社したきっかけは社名です。社長の友達が前の職場にいて、コサインの話しは聞いていました。」

「カメラとジッポ集めとウクレレが趣味。ウクレレは、ベースと同じ4弦だからと始めたら全然違った。ジッポの収集歴は10年くらいです。」


──「仕上げ」のやりがいは、どんなところですか

【目黒】 うん。特にピシッと完成したのが綺麗にできた時ですかね。
勝手にこれがいったお客さんは当たりだぞって思っています。
【松本】 私、目黒さんの仕上げの見てうまいなあって。
【目黒】 いやいやいや。
【松本】 できなかったことが、できるようになったと感じる瞬間ですね。最近は。
【佐藤】 1回手順を考えながらやってるんですけど。
次のとき、それを思い出しつつやって、あ、これで良かったんだなみたいな部分。
あとは、やりながらこうやった方が早いかなみたいに考えたり。
【松本】 早く、綺麗に。触り過ぎないとか。

──「仕上げ」で難しいと感じるのは?

【目黒】 ほんと、どこまでやるかの見極め部分ですね。
結構手をかけたいのでやっちゃうんですけど、バランスですね。
【松本】 目黒さん、作業早いから
【目黒】 時間が掛かりすぎないようにという部分はわかっている。
でも、譲れないところもあります。
【松本】 締切にむかって、手早く綺麗に。
それをどうやったらいいのかという部分が大変ではありますね。
【佐藤】 限度ですよね。
どこどこまでやっていいのか、やっぱり。「止めどころ」を見極める。

──それぞれのこだわりを教えてください

【目黒】 仕上げ方とか、そこまで求められてはいないんだろうけどやっちゃってる、
みたいなところはあるかな。
ものづくりの中での自分の、「ここはこういうふうにやりたい欲」みたいな。
【松本】 レイニーラックとかリビングシェルフの木口部分のところ(右上写真)。
ここのところをやる時に結構綺麗にやるぞっていうのがこだわりですね。
慣れたら早くできる、慣れるまでがちょっと時間がかかる。
手を掛けすぎず、形がだれたりしないようなバランスで仕上げます。
【目黒】 この木口の丸みの形は、ここ10年くらいでコサイン製品に増えてきたデザインで、
形を崩さず均一に仕上げるための治具も作りました。
【佐藤】 私のこだわりは手触りです。
前の職場で積み木を作っていたのですが、こどもが口に入れてしまうので、
無塗装の木地のままで仕上げていました。
なので徹底的に磨いていました。今も手触りにはこだわっています。
【目黒】 あとは、製品を積むときに、綺麗に積みたいというこだわりがあって。
タワースポット(きれいに積み上がった製品の山)なんです。
あれ見てたら幸せになれる。
綺麗に積んだ方が崩れにくいと勝手に思ってやってます。
【松本】 フォルクスツールのとき、すごかったですよね。
【目黒】 床に積む時って、あんまり面積を広げたくないから、
どれだけ上に詰めるかの戦いみたいなのがあって。
なんか自分でこう、パズルみたいに効率いい積み方みたいなのを考えて。
なんかそういうのができると、ちょっと気持ちよくなるんですよね。

──趣味からこんなことも考えたり

【目黒】 自分で18きっぷ専用ケースとかを作ったりしたことがあります。
需要あるのかなぁ模型鉄の人のための、なんか飾れるケースみたいなのとか。
【佐藤】 目黒さんの便乗じゃないんですけど。
前ミニカーとか缶コーヒーについてたじゃないですか。
あれを並べる台とか、ペットボトルキャップとか並べる台を作ったことがあります。
そういうのあればいいなと思ってるんですけど。
【松本】 その気持ちわかりますよ。並べたいですよね。

7つじゃなくても、七つ道具!

 

目黒

1-1.ペーパー(紙やすり) 
1-2&1-3.木のパッドにペーパーを貼り付けたもの
2.ストロークパッド 3.指サック 4.両面テープ 5.マスキングテープ 6.画びょう 7.スクレーパー 8.パテ

「<1-2.>ペーパーを付けるパッドは各自のお気に入りがあります。私は、自分のものと分かるように、丸の中に、目黒の「め」の印を書いています。<4.>両面テープでペーパーを表裏に貼り合わせると、指が滑りません。<8.>パテを使って微調整しながら仕上げていきます。」

松本

1.ペーパー 2.バイブレーター 3.フリーサンダー 4.定規 5.カッター

「<1.>ペーパーを巻き付ける土台はいろいろです。細かい場所はペーパーをくるくる巻いたものも使います。<2.>バイブレーターは目が粗い仕上げで使います。<3.>フリーサンダーは細やかな仕上がりに使います。<5>カッターで組み立てで出てきた小さな余分な部分を微調整します。」

佐藤

1.マジックハンド 2.クランプ 3.定規 4.ノギス 5.フック
6.木のパッドにつけたペーパー

「<5.>ペーパーをかけたとき、エアーで吹いて粉を飛ばします。そのエアーはホースでつながっているので、このフックを使うといろいろな場所に掛けられて便利です。<6.>このパッドは製品のオプショントレーの裏のアール(曲面)に合わせてあります」



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