創業時まで振り返り、社長 星 幸一にコサインの樹種の歴史を聞いてみました。
製品第一号がナラとマホガニーだったワケ
コサインは、家具に使う材料の切れ端を最後まで使いきろう、というコンセプトで1988年に生まれました。小ぶりな製品が多いのはこういった理由からです。材料として使っていたインテリアセンター(現カンディハウスさん)から出る端材・短材は当時ウォルナット、ナラが中心で、他にもメープルやマホガニーを着色したものなどがあり、これらの材でコサインの物づくりがスタートしました。製品第一号はナラとマホガニー(着色)で作った「スイッチカバー(生産終了品)」です。


色々な材料を楽しんでいた頃
1990年、デザイナー蛯名氏との出会いから「MINE(マイン)」シリーズが誕生。ペンケースや名刺整理箱、ティッシュボックス、三段の引き出しをウォルナットで作りました。
1991年「日本クラフト展」に入選した「HOLZ(ホルツ)」と「MISS(ミス)」は、鳥の目のような鳥眼杢のあるバーズアイメープルを使っています。材料は色々な樹種を楽しんで使っていましたね。
その後も小さい材料を活かすということで時計も作り、メープルを白や黒に着色した製品も出しています。
コサインの代名詞ドレスラックはイタヤカエデで
ヨーロッパから帰国した女性に「キルトラックが日本にない。」というお話を伺って開発を始めたタオルラックは、デザイン3種類を北海道産サクラのオイル仕上げで作りました。後に、イタヤカエデのオイル塗装で折りたためるタオルラック2種類を開発。この時に、ちょっと背の高いものを作ろうかと1993年に生まれたドレスラックは、ロングセラー商品として今でも販売しています。
1995年、考える人、作る人、売る人で構成した「チームコサイン」による新製品開発プロジェクトがスタートし、コサイン製品の主材として、清潔感があり経年変化で飴色に変わるイタヤカエデを選び、塗装には木肌が生きる植物性オイルを使っていくことにしました。

イタヤカエデから今のメープルに

コサインの顔として使っていた日本のイタヤカエデ。そのうちにだんだん入手が難しくなって、その代わりとしてカナダで採れたメープルを使うようになります。
メープルとカエデは同種材で、同じく清潔感がある雰囲気で、オイルで仕上げた時の肌触り、質感的なものも含めてコサインに合うと考えたからです。オイル仕上げとの相性が良いことが大きかったですね。

コサインの代名詞的樹種メープルの他にも選べる樹種
メープルよりもっと濃いものが欲しいという声があり、可能なものはウォルナットも選べるように樹種2種の製品づくりになり、製品によってはナラやサクラでも展開しました。特にドレスラックは、ベストセラーとなって製品の中では一番多くの樹種で作っています。時計などの小物も、できるだけ自宅に合わせて選べるように樹種を数種用意しています。

創業35年目の2022年にコサインで初めての北海道タモ
2022年にコサインとしては初めてタモでの製品づくりを始めました。
寒くて雪の少ない道東地域では木目の美しい良質なタモが育ちやすいと言われています。コサインで使っているタモは、優良な産地とされる道東地域で採れる“ヤチダモ”という樹種です。
地元で採れた木(地域材)を使うことは、輸送コストを削減しエネルギー消費とCO2排出を抑えます。また、地域経済を活性化し、その地域の森林保全に繋がります。
環境・地域にやさしく、お客様の手に届きやすい製品づくりを目指す取り組みです。

