工房では、「鬼目入れ機(おにめいれき)」と呼んでいる機械があります。
初めて聞くと少し不思議な名前ですが、組み立て式家具に欠かせない「鬼目ナット」を取り付けるための機械です。
今回は、その名前の由来にもなっている鬼目ナットと鬼目入れ機をご紹介します。
「コサインものづくり用語辞典」は、工房で使われている言葉や、製品ができるまでの工程、道具、機械などを紹介する企画です。


「鬼目入れ機」
鬼目入れ機は、木材に鬼目ナットやハンガーボルトなどを取り付けるための機械です。
コサインの工房では「鬼目入れ機」と呼んでいますが、正式には「木工用ねじ付け機」という名前の機械です。
鬼目ナットを取り付ける作業で使うことが多いため、工房では自然と鬼目入れ機と呼ばれています。
「鬼目ナット」
鬼目ナットは、木材の中に埋め込んで使う「ねじの受け側」の金具です。外側のねじ山が木材に食い込むことで、しっかりと固定されます。
「鬼目」という名前は、木工用の鬼目ヤスリの突起形状に由来すると言われています。


台に部材を置いて押すと、自動的に固定され、鬼目ナットやハンガーボルトがまっすぐねじ込まれていきます。
コサインでは、こうした金具を鬼目入れ機で正確に取り付けています。
動画では、テレビボードの脚にアジャスター用の鬼目ナットを、ドレスラックの手掛けにハンガーボルトを取り付けています。
製品によって使う金具は異なりますが、どちらも正確にまっすぐ取り付けることが大切です。
ドレスラックの手掛けの中身
ドレスラックの手掛け部分を固定する構造には、鬼目ナットとハンガーボルトが使われています。
ハンガーボルトは片側が木材用ねじ、反対側が機械ねじになっている特殊なボルトです。

ドレスラックの手掛け部分を固定する構造には、鬼目ナットとハンガーボルトが使われています。
ハンガーボルトは片側が木材用ねじ、反対側が機械ねじになっている特殊なボルトです。
意匠的にも、一本の棒が突き抜けていると思っていたというお声もたびたび聞きますが、実際は横棒と脚の外側の手掛けを鬼目ナットとハンガーボルトでしっかりと繋いでいます。

完成すると見えなくなる部分
家具を使うとき、鬼目ナットやハンガーボルトを意識することはほとんどありません。
けれど、組み立てやすさや丈夫さは、こうした小さな部品と、それを正確に取り付ける工程によって支えられています。
完成すると見えなくなる部分ですが、長く安心して使っていただくための大切な役割を担っています。


