木は、時間の経過とともに色合いが変化していきます。
今回は、木の経年変化の特徴と、コサインのものづくりとの関わりをご紹介します。
「コサインものづくり用語辞典」は、工房で使われている言葉や、製品ができるまでの工程、道具やパーツ、機械などを紹介する企画です。
「経年変化」
経年変化とは、時間の経過とともに、ものの色や質感などが変化すること。
木の場合は、含まれる成分が光や酸素などの影響を受けることで、木肌の色合いが変化します。また、変化の仕方は樹種や置かれる環境によって異なります。
使い始めたときとは違う表情を見せるのも、木という素材の特徴です。

コサインが使う木の経年変化を実験しました
板の半分を黒い紙で覆い約2年間室内に置きました。
同じ板の中で、光を遮った部分と、光が当たっていた部分の色の違いを見比べてみてください。

経年変化を考えた、コサインのものづくり
創業から8年目の1995年に始まった新製品開発プロジェクトで、コサインは主材にイタヤカエデを選びました。清潔感のある雰囲気に加え、経年変化で飴色になることも、その素材の特徴として捉えていました。
その後、イタヤカエデの入手が難しくなり、同じカエデの仲間であるメープルへ。オイル仕上げとの相性や、木肌の質感も選定の理由でした。使い始めは白っぽく透明感のあるメープルも、年月とともに徐々に飴色へと変わっていきます。

子ども時計は、メープル材が経年変化で飴色になっていき、子どもの成長とともに分表示が見えづらくなることも考えて、分表示の色を選んでいます。
樹種によってさまざま
メープルやウォルナット、ナラ、サクラなど、コサインではさまざまな樹種を使って製品をつくってきました。木の色合いや木目の表情は樹種によって異なり、経年変化の現れ方もさまざまです。
2022年には北海道タモを使った製品が加わり、2024年には北海道産タモ材を生かしたブランド「cosine one」が誕生しました。
それぞれの木が、お客様のもとで年月を重ね、少しずつ表情を変えていきます。

北海道サクラは、時間の経過とともに深みのある紅褐色へと変化していきます。

